人に理解されないことも

優れた芸術作品を作ったとしても、他人から理解されないで全く売れないことはよくあります。作者の存命中に評価されずに、死後になってから絶大な評価を得ることもあります。音楽にしても、絵画にしても、今までに先例がないようなことを表現すれば異端的であると見られます。現代では当たり前のようなことでも、作者が活動した時代には先進すぎる芸術作品だったということもあります。着実な評価を得るまでには相当な時間がかかる場合があるため、芸術作品の寿命は永遠とも言えます。 音楽作品の場合には、批評家の評価によって他の人の評価も変わる場合があります。批評家の存在は疎ましいと感じる芸術家も少なくありませんが、芸術の文化を洗練させるためには欠かせない人たちです。時代ごとに有名な批評家がいるもので、作者との間で切磋琢磨することで良い作品が生み出されてきました。批評家に理解してもらうために妥協する作者がいれば、絶対に媚を売らずに孤高の立場で作品を作り出した芸術家も存在します。 頑固な人が多いのは芸術の世界では珍しいことではなく、逆に普通なほうが珍しいくらいです。誰でも簡単に理解できるような芸術作品であれば、実に単純に作られているもので、刺激的な要素や圧倒的な迫力もありません。芸術家には圧倒的な個性や発想力が必要です。他人には理解するのが難しいような抽象的な表現も行います。常識的な考えばかりにとらわれている場合には、独創的な作品を生み出すことができません。 芸術のための技術を習得するために使える時間はわずかです。音楽家にしても陶芸家にしても、与えられた人生の中で最大限に努力して作品を生み出します。自分だけの世界に没頭してしまって、日常を忘れてしまうこともあります。限られた時間の中で、五感を最大限に引き出して独創的な作品を生み出すのですから、普通の精神状態で成し遂げることができません。ロック歌手には過激で変わった人が多いわけは、芸術の独特な世界観によって感化されているためです。

大衆ウケしなくとも

日本ではミュージシャン(musician)が時にアーティスト(artist)と呼ばれるように音楽は芸術の一つとして ・・・続きます

すごいと思うものは見て

大衆ウケしなくとも

言葉を使えば「アート」になんでも

聞かない分野の事を

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