音楽には好みがはっきりしています。それ故に音楽の中にも様々なジャンルが存在します。それは他の芸術分野でも同じことです。音楽に対する好みと言うのははっきり言って存在することは必然でしょう。複数のジャンルが好きな人はいますが、例えば音楽の全てのジャンルを好んで、実際に聴いている人はゼロに近いでしょう。多くのジャンルを好きになる事は大変素晴らしい事ですが、実際には好みで判断し、その分野だけを聴いている人は少なくありません。それが駄目であるとかそういうことではないのですが、たまに他のジャンルを聴いてみることは何より自分の視野を広げるいい機会です。今、音楽についてだけ書いてきましたが、これは芸術にも当てはまるし、どんな分野にも当てはまることです。特に芸術と音楽の共通点を探すのであれば、どちらも極めてアート性の高い物だと言えます。因みに、デザインとアートは全く違ったものなので、デザインはこの場合、アートには含みません。アートと言うのは極めて個人的な物です。製作者のエゴやその時々の空気感。つまり生々しさを孕んでいるわけです。職業という方面から芸術、音楽を見てみても感性、センス、そのひとが見てきた物が直に影響することにおいては頭一つ出ています。繊細なのです。それであるが故に、それらの作品は人を選びます。これらに触れるということは、人間と触れ合う事に近い行為ではないでしょうか。あの人は好き、あの人は苦手、あの人はよく分からないけど興味はある。どうでしょうか。芸術、音楽に触れる事も大して変わらないでしょう。ここまでくると皆さんわかると思うのですが、好き嫌いは自然と生まれるものです。好みが無ければそれぞれに対する批評なんて生まれず、切磋琢磨できずに、いつまでたっても成長できないのです。ですから、好きなものを好きと言い、嫌いなものは嫌いだと言うだけで終わるのではなく、批評しましょう。どこが嫌いなのか、こうなったら好きなのになど。実際、好き嫌いがはっきりしているからこそ生まれているものもあります。この機会に好き嫌いを見直して、考えてみてはいかがでしょうか。
芸術と音楽は、古くから切っても切れない関係があると・・・続きます